島村楽器 イオンモール大高店 シマブロ

島村楽器 イオンモール大高店スタッフによるイベント情報やお知らせなどを発信するブログ(シマブロ)です。

【管楽器】管楽器徹底解剖!クラリネット編

こんにちは!大高店管楽器担当の岡田です♪
今回はクラリネットについてお話します!

クラリネットとは

f:id:shima_c_oodaka:20180216173257j:plain
こちらが一般的に「クラリネット」と呼ばれている楽器です!
一般的なクラリネット、本当の名前は「ソプラノクラリネット」で、調整はB♭のものがよくつかわれています。
吹奏楽では時々A管のものも登場し、奏者が持ち替えて演奏しています。
長さが約80センチ、重さは800グラムもあります!500mlのペットボトルより重たいのです!結構重たいですね!!
実はクラリネットは大家族で、たくさんの兄弟がいます♪
まずは主に吹奏楽で使用される兄弟の種類を見ていきましょう♪

クラリネットの種類

E♭クラリネット

f:id:shima_c_oodaka:20180217103939j:plain
通称「エスクラ」と呼ばれています。
B♭ソプラノクラリネットよりも4度高い音を出すことができます。
長さも約50センチと少し小さめです!
これも吹奏楽ではメジャーな楽器で、使用されている曲も多いです。

アルトクラリネット(バセットホルン)

f:id:shima_c_oodaka:20180217103947j:plain
ソプラノクラリネットバスクラリネットのちょうど中間くらいの音程です。
管の長さも約90センチと中間くらいです。
オーケストラでは使用されていませんが、吹奏楽やアンサンブルではメジャーな楽器です。

バスクラリネット

f:id:shima_c_oodaka:20180217103951j:plain
ソプラノクラリネットのちょうど倍の長さをもっており、約100センチくらいです。
アルトクラリネットよりさらに低い音を出します。

コントラバスクラリネット

管がS字のように曲がり、さらに長い管長の楽器です。
その長さはバスクラリネットの1・5倍!
なかなか見る機会がない楽器ですがクラリネットアンサンブルには欠かせない楽器で、吹奏楽にも時々登場します。

これだけ種類はあっても発音原理や音を変える仕組みや運指はほとんど同じだから驚きです!
ではクラリネットの音を出す仕組みを見てみましょう!

クラリネットの発音原理

クラリネット・サックスは「シングルリード」という1枚のリードを振動させることにより音を出す仕組みの楽器です。
リードは葦という植物または樹脂で作られている板のようなもので、先端は振動しやすいように薄く削られています。
息を入れる事でリードが振動し、振動した空気は管を通り音になります。

リードもとても大事な楽器の一部です!

f:id:shima_c_oodaka:20180402103732j:plain

リードはこんな箱に入っています。
1箱あたり10枚入りのものが多いです!
たくさん入っていますが、残念ながらリードには「あたり」「はずれ」があります・・・
10枚の内「あたり」のリードは2~3枚、1枚もないこともあります。
この「あたり」のしっかり鳴るリードで練習しないと、出ずらい音を無理に出そうとして力み
変な癖がついてしまうことも・・・
まずは箱で購入し、リードをしっかり選んで使用しましょう♪
また、先端がかけてしまったり、あたりリードでも音がだんだん出づらくなります。
リードの扱いには注意して、あたりリードを長持ちさせるために1枚のリードばかり使わず
何枚かローテ―ションして使うようにしてくださいね!
先端の保護や長持ちさせるために保管はリードケースがオススメですよ!

クラリネットは国によって違う?!

f:id:shima_c_oodaka:20180402102313p:plain

クラリネットには大きく2種類あり、「エーラー式」「ベーム式」と呼ばれています。
これにはクラリネットの歴史が大きく関わっているのです・・・
ではクラリネットの歴史を見ていきましょう♪

クラリネットのご先祖「シャリュモー」

クラリネットニュルンベルク(ドイツ)の楽器製作者ヨハン・クリストフ・デンナーがフランスで生まれた「シャリュモー」というリコーダーに似た楽器を改造して作ったとされています。
(諸説あり、まだはっきりとはわかっていません・・・)
この時できたクラリネットにはまだキィが2つしかついていませんでした。
しかし音域がこの2つのキィによってシャリュモーとは比べ物にならないほど増えたのです!
ただ、音域が増えたことで運指が難しくなり、ここからクラリネットは年月を追うごとに少しづつキィが増えていきます。

その後ドイツでは・・・

1812年ドイツのミュラーが13個のキィがついたクラリネットを発表しました。(ミュラー式)
このキィシステムの誕生でクラリネットの指使いはとても簡単になりましたが
特定の音が出づらかったり、音程が安定しづらかったので改良が重ねられ
1900年ごろクラリネット奏者で楽器発明家のオスカール・エーラーが「エーラー式」というキィシステムを開発しました。
今でもウィーン・フィルハーモニー管楽団やベルリン・フィルハーモニー管楽団ではエーラー式を使っています。
指使いはベーム式より難しいのですが、特徴の暗く深みのある音でドイツやオーストリアなどで広く愛用されています。

一方フランスでは・・・

1840年ごろにクラリネット奏者のクローゼが楽器職人のビュッフェ(現在のクランポンの職人さん!)と協力し、フルートのメカニズムでもあるベーム式」クラリネットを発明しました。
この「ベーム式」は華やかで明るい音色を持ち、指使いが分かりやすく音程も安定しているため
フランスをはじめ日本やアメリカなど世界各国で使われています。
現在国内の吹奏楽などで使われているのもほとんどベーム式です。

クラリネットの構造

ではベーム式」のクラリネットの構造を見ていきましょう♪

f:id:shima_c_oodaka:20180402104905p:plain

クラリネットは「バレル(樽)」「上管」「下管」「ベル」の四つに分解できます。
そこへ「マウスピース」をつけ、「リガチャー」でリードを固定しています。
接合部にはコルクが巻いてあり、気密性を保っています!
長い楽器ですが、とてもコンパクトに持ち運ぶ事ができますよ♪

クラリネットのキィにはタンポというパーツがついていて、タンポが音孔をふさぐことで管の長さが変わるため音が変わるという仕組みです。

クラリネットには定期的な調整が不可欠です!

複雑な構造をしているクラリネット。自分の楽器がきちんと楽器が動作しているのか・・・・気になりますよね・・・
管楽器すべて調整は必要なのですが、クラリネットなど木管楽器には定期的な調整が欠かせません。
キィについている音孔をふさぐための「タンポ」が湿度の変化や演奏した際の水分などで膨らんだり縮んだりしてしまいきちんと穴がふさげなくなってしまうためです。(タンポ調整)
また、右手側のキィのように一緒に何個もキィが閉まるように設計されている部分では、同時に同じ力でキィをふさがなくてはなりませんがタンポの変化によってどちらかがふさがっていなかったりすると音が出なかったり出づらかったりすることもあります。(バランス調整)
タンポは消耗品なのでかたくなって調整が出来なくなってしまっていたり破れてしまうと交換もしなくてはなりません。(タンポ交換)
他にもキィにはオイルが入れてあるため定期的に古いオイルを除いて新しいオイルへの差し替えも必要になります。
半年に1度は修理で点検をしてもらってくださいね!
出づらい音がある・・・吹き方のせいではないかもしれませんよ・・!!!
大高店では無料で楽器点検も行っています!気になる事があればお気軽にお持ちください!

新しいクラリネットには「吹き慣らし」が必要です!

また、クラリネットの素材は「グラナディラ」という木材です。
木材は急激な湿度の変化にとても弱く、クラリネットが割れてしまう恐れがあります。
そのため購入したばかりの新しいクラリネットには「吹き慣らし」が必要になってきます。

吹き慣らしの仕方

購入後1ヵ月の間は1日に吹く合計時間が2時間を超えないようにします。
また、連続で吹き続ける時間も10分程度にして、スワブを通すようにしてください。
1ヶ月後からも割れの恐れがありますのでこまめにスワブを通し、片づける際はクリーニングペーパーなどで徹底的に水分を取り除くようにしてください。
割れは早期発見がカギです!
管体を拭くときなど自分の楽器を定期的にチェックしてあげてくださいね♪

もちろん日頃のおていれもとっっっっても大切です!!!

タンポの交換や調整など修理は出来るだけ最小限に抑えたいですよね!
そのためには日頃のお手入れが重要です!
木管楽器のお手入れの基本は「水分を徹底的に取り除く事!」
部活での少ない片付けの時間でも工夫しながらきちんとお手入れしてあげたいですね。

クラリネットいつものお手入れ

①分解し、コルクのグリスを取り除く
コルクにグリスが残っていると、コルクがはがれてしまう原因になります!
ガーゼなどできれいに取り除いてください。
※凹の側も忘れずに!!

スワブを通す

f:id:shima_c_oodaka:20180402112223j:plain

分解した管それぞれにスワブを通していきます。
おもりのついたほうから管内に入れ、ゆっくり引き抜きます。
※引っかかったら無理に引き抜かず入れた側からゆっくり引きます。それでも抜けなければお店へ!!

③クリーニングペーパーでタンポと音孔の間の水分を取る

f:id:shima_c_oodaka:20180402113654p:plain

キィを開け閉めしながらパタパタと紙をはさみます。

④クロスで指紋などをきれいにふき取る
指紋が残ったままだと黒ずんでしまったり、汚れとして定着してとれなくなってしまうことも・・・
こまめに磨いてあげましょう!

たまにのお手入れ

キィオイル
1~3か月に1度キィオイルをさす必要があります
キィオイルとはキィを止めているネジに差してあるオイルです。
他にもキィを動かした時にカチャカチャ音がするときもキィオイルで改善されます!
ご自身で差すこともできますが量がとても難しいため、お店にお持ちいただく事をお勧めします。
大高店では無料で行っていますのでお気軽にお持ちください!

お問合せ

いかがでしたでしょうか?
クラリネットは木製のため管理がなかなか大変・・・
しかしジャンルも吹奏楽にとどまらず、クラシック・ジャズなど幅広く、
独奏の楽譜もたくさん出ていますので趣味でも長く続けて頂けます♪
それでも不安!という方はお任せください!!大高店でしっかりサポートさせていただきます!!!
いつでもお気軽にご相談くださいね!

担当スタッフ

大高店の管楽器担当をしている岡田です!
あなたの音楽生活を全力サポートさせていただきます!!
クラリネット選びやお手入れ方法などわからないなどお悩みのことがあればなんでも相談してください♪
また、無料点検も行っておりますので何かいつもと楽器の様子が違う・・・というときはお持ちください!

f:id:shima_c_oodaka:20171102123736j:plain

岡田 美弥子(おかだ みやこ)

島村楽器認定管楽器シニアアドバイザーです♪
出身は広島県です!中学・高校と吹奏楽部に所属、6年間ユーフォニアムを担当し、高校ではマーチングの大会で中国大会にも出場しました。
卒業後何か管楽器に関わる仕事がしたいと考え、中部楽器技術専門学校の管楽器リペア科で管楽器の修理について学び、大高店では管楽器を担当しています。
楽器やマウスピース選びのお手伝いはもちろん、最近吹きずらいなどの修理・調整のご相談もぜひお待ちしています!
管楽器のことならなんでもお気軽にお問合せください!

お問合せ

店舗名 島村楽器 イオンモール大高店
担当 岡田
電話番号 052-629-5101
もっとみる

© Shimamura Music All rights reserved.